2月27日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。
一日前は嵐のような天気でしたが、開催日は曇りでした。一日ずれていたら大変でしたねー。よかったよかった。この日、鹿児島市は強風がすごかったみたいですけど、加世田は風もそれほどでもなかったです。
今回の本の特集は「気軽に異世界へ…! -見て楽しむ本-」ということで、図録、画集、雑誌などがたくさん並びました。なんども言ってることですが(笑)、図録とか画集は、新刊がとても高いものが多いので、古本で買うのがオススメです。
私(南薩の田舎暮らし 窪)自身、ブックオフに行ったらまず展覧会図録コーナーに向かいます。図録にはISBNがついていないことが多いので、掘り出し物もたくさんありますよ!(※ブックオフ等の新古書店は、ISBNに基づいてネット相場を割り出して値付けされているので、逆にISBNのない本はひどく安くなっていたりします(ISBN=国際標準図書番号))
そして、図録・画集などを古書店で買うことのメリットがもう一つあります!
それは、郷土ゆかりの作家のものが自然と目に入る、ということです。というわけで、今回の石蔵ブックカフェでみつけた鹿児島ゆかりの作家の図録をピックアップしてみます。
まずは、上石田(かみいしだ)哲夫。大正4年に肝属郡田代村の農家に生まれた方だそうです。洋画家です。
鹿児島の風景を、淡い色彩で捉えています。これは「南薩小崎の春」という作品。南薩で小崎っていうと、笠沙の谷山のそばの集落のことでしょうか。たぶんそうでしょうね。
次に、同じく大正4年生まれの彫金作家、帖佐美行。伝統的な技法を使ってモダンな表現がされています。この図録の表紙がすごく力強いですよね。
鹿児島県出身ですが、長く東京の世田谷に住んでいました。これは世田谷美術館で開催された展覧会の図録です。
次は村永定観。大正8年生まれ、知覧出身の日本画家です。
人物画が中心ですが、途中、奄美(たぶん)の風景を描いた部分があり、この絵などはちょっと田中一村を思わせるような構図と色彩だなあと思いました。ちなみにこの方は教職の傍らで画業をされていたようですが、退職後、これから絵に専念するぞという時に失明してしまったそうです。
吉井淳二先生が序文で「これからという時に失明したのは残念でたまらない。絵かきにとって、これほどの悲運はない」と書いておられます。
最後に、鹿児島県出身ではありませんが、大正14年生まれの日本画家、西山英雄です(京都府出身)。この方は桜島に魅せられて、ライフワークとして50年間桜島を描き続けたそうです。なおこの図録表紙の作品は、鹿児島市立美術館に収蔵されています。
実は、私自身、ここにあげた方々は聞いたことのない方ばかりでした(村永定観だけは名前だけはなんとなく聞いたことあるなと思いましたけど)。こういう郷土ゆかりの方々を、自然と知ることができるのも古本の功徳ですよね!
さて、今回は、南薩の田舎暮らしでは「たんかんオランジェット」の販売を行いました! が、写真が全てピンぼけていたので、写真が一枚もありません(泣)
毎回人気の「たんかんオランジェット」でしたが、今回は直前の案内になったので、限られた方しか来ることができなかったようです。「知ってたら行ったのに〜!!」という方がけっこういそうです。申し訳ありません。
実は、これは非常にデリケートなお菓子な上に、製造に1週間もかかるので、最後の最後までうまくできるかわからないんです。なので、完成後の案内だったため、お知らせが直前になってしまいました。
そして、「無農薬・無化学肥料のポンカンの詰め放題」200円もやりました。激安です。普通に買ったら500円分くらいです。なので、飛ぶように売れました。利益はありませんが…(苦笑)
1袋買って帰っていったお客様が、30分くらいして戻ってきて、「美味しかったからあと2袋買います!」とリピ買いしてくださったのは嬉しかったですねー。
それから、「南薩の田舎暮らし」は今、クラウドファンディングに挑戦中ですので、その案内もいたしました。「クラウドなんちゃらはややこしいから、今ここでお金出すよ」といって、その場で支援金を下さった方もいらっしゃいました。ありがとうございます。
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今回は、朝から終了までほとんどお客様がひっきりなしに来て下さって、満席になった時もありました。告知はあんまりやっていないのに(←やれよ(笑))、たくさんのお客様に来ていただき、「石蔵ブックカフェも浸透してきたかも!?」と思いました。ありがとうございます!
次回は3月27日(土)10:00〜19:00です。また石蔵でお会いしましょう。
【今日の一冊】
『はじめての郷土料理』千葉しのぶ
『コロナ論』シリーズ、小林よしのり
『誕生! 中国文明』(展覧会図録)
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