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執筆者の写真南薩の田舎暮らし

石蔵ブックカフェ4周年、ありがとうございます!

更新日:2021年10月30日

10月23日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。


今回で、石蔵ブックカフェは満4周年を迎えました。2017年の10月に始まってから4年間、一月も欠かさず続けてこられたのも、丁子屋のみなさんとお客様のお陰です。正直、利益はあんまり出ていないイベントですが(笑)、みなさんが喜んでくれるのが続ける原動力になっています。ありがとうございます!



というわけで、感謝の気持ちとして、今回特別に「石蔵ブックカフェ通信」というミニペーパーを作って配布しました。内容は、「初めての本屋体験」をテーマにした関係者によるエッセイです。



4つのエッセイが掲載されているのですが、そのうち3つに「わくわく」という言葉が入っているのが面白い共通点でした。子供の頃、本屋はわくわくする場所だったようです。そして今でも、本屋はわくわくする場所ですよね。


そして本屋の思い出には、懐かしい書店が登場しました。春苑堂(花棚店)、金海堂(吉野店、武岡店)、マルエダブックス、ブックスミスミ(今のオプシア店ではなく、昔の宇宿店)などなど。我々が子供の頃、というともう30年くらい前になってしまいますが、中くらいのサイズの書店が街にはけっこうあったんですよね。



しかしそういう本屋はもう大体消えてしまった感じがします。TSUTAYAはまだ頑張っていますけど、TSUTAYAはレンタルコーナーを除いた本屋部分はさほど大きくない店が多いですからね。鹿児島にはかろうじてまだ大きな本屋は残っているので、本屋の火を絶やさないようにして欲しいと願うばかりです。


ところで、私(南薩の田舎暮らし 窪)にとって小さい頃の本屋といえば春苑堂書店(花棚店)だったのですが、そんな春苑堂書店が出していたシリーズが「かごしま文庫」。



鹿児島をテーマにした多彩な本が揃っていたのが「かごしま文庫」です。80冊くらい出ていたと思います。ちなみに、「かごしま文庫」の1号は門田 明さんの『若き薩摩の群像』という本です(今回は販売されていませんでした)。春苑堂書店はまだ完全になくなったわけではないと思いますが「かごしま文庫」はもう新しい本は出ないと思います。こういう郷土出版シリーズがなくなってしまったのは残念ですね。


なお、お隣の宮崎県は「みやざき文庫」というシリーズを「鉱脈社」という出版社が出しています。別に都道府県ごとにこういうシリーズがある必要はないと思うものの、やっぱりそういうメディアがあった方がいいよなあ、と思う今日この頃です。



ところで鹿児島にないものといえば、県立美術館! この本は「鹿児島にも意外と美術館があるんだなあ」と思わせてくれる本ですが、やはり県立美術館がないのは寂しい。というかむしろどうしてないんでしょうね…? 鹿児島市立美術館はあるのに…。やはり文化が乏しい土地柄なせいなのでしょうか。



そんなないものねだりをしていてもしょうがないので、自分たちのできる範囲で文化を大事にしていきたいものです。この石蔵ブックカフェも、自分たちができるささやかな抵抗(?)なのかもしれません。5周年を目指して引き続き頑張っていこうと思います!


次回は11月27日(土)10:00〜19:00。また石蔵でお会いしましょう。


【今日の一冊】

『あづきとぎ』京極夏彦=作、町田尚子=絵、東 雅夫=編

『『文豪ストレイドッグス』武装探偵社騒動記』

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