大雨でしたが百歳祝いはできました!
- 南薩の田舎暮らし
- 3 日前
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5月24日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。
当日の午前中はたいへんな大雨でした。前日からそういう予報だったので、ずぶ濡れでの搬入を避けるべく、私(南薩の田舎暮らし 窪)は前日搬入しました。実はこれ、7年以上やっている石蔵ブックカフェで初めてのことです(ただし、搬出を翌日にしたことは一回だけありました)。用意周到です。
しかし! そういう安心感があったためか、実は当日はなんと寝過ごして遅刻してしまいました。寝過ごしたのも石蔵ブックカフェの歴史で初めて!! しかし、この数日間、たいへん忙しく睡眠時間が短かったので、ぐっすり眠れてよかったと思います(←ポジティブ)。

しかし本当にすごい雨でしたねー。そして風も強く、まさに嵐という感じでした。そのため入り口の扉は半分閉めたままにしていたくらいです。この調子なので、まあお客様が来ることはないだろう…と思っていたのですが、豪雨の中を丁子屋のおばあちゃん(吉峯睦子さん)が朝一に来店され、またその後常連さんもタクシーで来ました。すごいです!
ちなみに、10時から予定していた「文房具好きが集う会」は、申し込みがゼロだったため開催しませんでした。文房具が好きな人は多いと思いますが、だからといって人が集まるわけではないのがこの会です。

そして今回の特集は「海外文学」。私の子どもの頃に比べて、読書に海外文学の占める比重は目に見えて減少していると思います。そもそも日本の「近代文学」は、西欧の文学を翻訳することで生まれたので、かつては小説といえば翻訳小説に大きな存在感がありました。ところが、この20年くらい、翻訳小説の存在感が低下し、日本の作家が躍進しているような気がします。現代の日本の作家がよく読まれているということはいいことではあると思いますが、文学の世界でも日本が内向きになっているような気も…。

そんな中で、最近話題になった海外小説といえばガルシア=マルケスの『百年の孤独』! これはかなり読みづらい小説なのですが(←難しい話ではないのですが、名前とエピソードの重層感がすごくややこしい)、けっこう売れたみたいです。そして、石蔵ブックカフェスタッフのうち3人が読んでます!(ちなみに、雨の中来店された常連さんも読んだそうです。)
一方、こちらは、同じガルシア=マルケスの作品で、『百年の孤独』を超える名作と言われている『族長の秋』! でもこっちは誰も読んでいませんでした。最初に読むのは誰なのか!?(笑)

午後からは雨は上がりましたが、午前中の大雨が関係あるのかないのか、今回はとてもお客様が少なかったですね。こちらは「包装紙を切って靴(もちろん履けるわけではない)を作る」という、なんとも変わった本の一節。石蔵ブックカフェはそれほどタイクツではなかったですが、もっと忙しい方がいいかな。
しかしながら、今回はたいへん重要なイベントがあったのです。それは、先ほど登場した丁子屋のおばあちゃんの100歳の誕生日を祝うこと! 5月19日で満100歳になられたということで、これは是非とも祝わなくてはならないと思っていました。

石蔵ブックカフェスタッフ一同(5人)より色紙を差し上げ、またお花をプレゼントしました。ちなみに私は色紙に短歌を書きました。おばあちゃんの一番の趣味が短歌だからです。それはこんなものでした。
月一度 石蔵満たす 百歳の 清き話に 心洗わる
御年100歳のおばあちゃんの、まるで法話のように有り難い話に月一度触れることで、なんとか人間らしい心を保っている私です。

ちなみに、先ほどの色紙や花を渡す際は、南薩の田舎暮らしのナツミがテナーサックスの生演奏も行いました(ちょっとだけですが)。他のお客様がいたらなかなかできなかったかもしれません。あまりお客様がいなくてかえってよかった(←ポジティブ)。
それからひとつお知らせです。今般、『南さつまを歩く——福元拓郎さんのふるさと語り(加世田編)』という本が南さつま市観光協会から刊行されました。内容は、名物観光ガイドの福元拓郎さんのお話ですが、これを聞き書きしたのが私です。南さつま市観光協会または「books & cafe そらまど」でお買い求めください。インターネットでも販売しています。
『南さつまを歩く 福元拓郎さんのふるさと語り(加世田編)』

それから、次回の「○○好きが集う会」のテーマを話し合ったところ、中森明菜さんがこの春に活動を再開したということで、次回は「中森明菜好きが集う会」を開催することになりました。
調べてみたら、中森明菜さんはこの4月に大分で開催された野外音楽フェス「ジゴロック2025」に出演。また、5月1日にはデビュー43周年を記念し、初のトリビュートアルバム「明響」がリリースされているとのこと。なんだか並々ならぬ意欲を感じます。お好きな方、どうぞ復活した中森明菜さんについて語ってください。
**中森明菜好きが集う会**
6月28日(土)10:30〜12:00@丁子屋石蔵(石蔵ブックカフェ内)
↓申し込みはこちら(3名以上の申し込みで開催決定)【要申込】
次回は6月28日(土)10:00〜19:00。また石蔵でお会いしましょう。
【今日の一冊】
ガルシア=マルケス(鼓 直訳)『百年の孤独』
中村元『東洋人の思惟方法(全4巻)』
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