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執筆者の写真南薩の田舎暮らし

石蔵での雑談をスタッフも楽しんでいます

4月22日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。


今回は暑くもなく寒くもなく、快晴で、(ちょっと風が強かったけど)お出かけ日和のいい天気でした。石蔵の前の道でも、黄色い花が満開。まさに春爛漫です。4月から新年度で新しい生活をはじめられた方もいると思いますが、いい一年になるといいですね。



今回の本の特集は「時代小説とその周辺」。


しかし私(南薩の田舎暮らし 窪)は、時代小説をほとんど読んだことがありません。ずいぶん昔に、山本周五郎と藤沢周平をそれぞれ1冊読んだ程度。時代小説についてはほとんど語れません。



でも、時代小説は人気のジャンルですよね。長いシリーズが多いのも特徴。


世界観が確立していて、ジェンダーフリーもポリコレもなく、現実社会のややこしいことを忘れて物語に没入できるのも人気の一因かなあと思います。それに、ちょっと昔の現代小説を読んでいると、今とは全然違うオフィスの雰囲気や、「公衆電話に飛び込んだ」といった表現のせいで物語に没入できなかったりしますよね。その点、時代小説は「いつまでも古くならない」感じです。世界観が確立しているから、作家としても書きやすいのかも。



また、今回の特集は「時代小説とその周辺」なので、歴史小説もありました。


歴史小説は、「歴史的事件を題材にした時代小説」と見なすこともできるので、時代小説に包摂されるのかもしれませんが、読者は意外と重なっていない印象。私も歴史小説なら司馬遼太郎を中心にいくらか読んでいるのですが…。


私は未読ですが、杉本苑子さんの『孤愁の岸』もありました。宝暦治水と平田靱負(ゆきえ)を描いた作品です。歴史小説は、史実とは違いますが(違うところも多いですが)、歴史に親しむ方法としてはとてもいい入り口ですよね。



ところで、つい先日、金峰町のサックス奏者「はまさき こころ」さんがCDを出しました! 私も早速購入して石蔵ブックカフェのBGMとして流しました。このCD、丁子屋石蔵で録音されたものなんです。



こころさんをご存じの方には説明不要でしょうが、いつもながらプロ級の素晴らしいサックス演奏です。…ではあるんですが、CDの最後にボーナストラック的なオリジナル曲が2曲入っていて、特に最後の「南さつまシティ音頭」は、うーん、曲の良し悪しはともかく、それまでのサックス演奏とは雰囲気が違いすぎて、場違い感がすごいです(スミマセン)。


ただ、「南さつま市シティ音頭」も、こころさんの南さつま愛の結晶であることは確か。一体全体どんな曲なのか確かめるためにも(!?)、ぜひCDをご購入下さい。少なくともサックス演奏は言うことなしです! 丁子屋にて1500円で販売しています。


また今回は、石蔵ブックカフェと同時に丁子屋さんが開催している「丁子屋石蔵講演会」に笠沙の橋口イチローさんが登場。



イチローさんは、わざわざ石蔵にディスプレイを持ち込み、朝日・夕日の写真や野鳥の写真などを紹介。スクリーンでは綺麗に映せないからディスプレイにしたそうです。こだわりですね。


そのほか、「遊びの帝王」の異名を持つイチローさんなので、様々な話題がてんこ盛りに盛り込まれ、結局時間オーバーで打ち切りになったようです(笑) 「続きは次回!」って言ってましたので、次回にご期待下さい。


ちなみに、先ほどのCDジャケットもイチローさんの写真なんですよ。



ところで、石蔵ブックカフェ終了後、プチ打ち上げ的にスタッフで雑談する時間があるのですが、今回は「乗り換えたい車」の話題になりました。准スタッフの川田さんが車オタクなので、マニアックな違いを挙げながら「この車はこうで〜、あの車はここが〜」と語ってくれました。


最後の方には、「なぜ今の若者はいい車に乗っているのか(不景気じゃないの!?)」とか、「省エネ性能が売りになってる一方で、排気量が大きな車が主流になってるのはなぜ?」といった話題にまで発展。いやー、雑談っておもしろいですね。私自身は車は興味が無く、詳しくもないのですが、詳しい人の話を聞くだけでもおもしろいです。


そもそも、カフェはコーヒーを飲むだけでなく雑談するところでもあります。17世紀にイギリスで「コーヒー・ハウス」が出来た時も、コーヒーを飲むというより、情報交換・時事評論・文芸交流の場として機能し発展しました。


石蔵ブックカフェでも、おしゃべりをしに来て下さっている方がとても多い印象です。ブックカフェというと、静かに読書をする場と思っている方もいると思いますが、石蔵ブックカフェの場合は、読書よりもずっと雑談率の方が高いですので、ぜひお気軽におしゃべりに来て下さい。というか、私含めスタッフが一番しゃべってるかもしれません。やっぱり雑談って楽しいですからね。



しかし一方で、時として無闇にしゃべる客は店側としては困った存在にもなります。例えば、他の客に一方的に話しかける、話の内容が愚痴・悪口ばかり、話が長い、というような常連客がいるせいで、他の良心的なお客様の足が遠のき、極端な場合は閉店にまで追い込まれる店もあるんです。石蔵ブックカフェの場合は良心的なお客様ばかりですが、自分自身が無闇にしゃべってる時があるので、自戒したいと思います!


最後に、次回の石蔵ブックカフェとあわせて開催されるイベントのご案内です。「第3回 丁子屋石蔵一芸大会」!



「あなたもステージで何かやってみませんか?」というイベント。チラシがなかったので、見づらいポスターの写真ですみません。どんな一芸が飛び出るんでしょうか。次回の石蔵ブックカフェにお越しの際は、ついでに覗いてみてくださいね。


それでは次回は5月27日(土)10:00〜19:00。また石蔵でお会いしましょう。


【今日の一冊】

NHK「チコちゃんに叱られる!」制作班編『チコちゃんに叱られる!』

陳舜臣『小説十八史略』

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