top of page

民俗学から怪談へ!

  • 執筆者の写真: 南薩の田舎暮らし
    南薩の田舎暮らし
  • 2024年7月31日
  • 読了時間: 5分

7月27日(土)石蔵ブックカフェ開催しました。最近はうだるような暑さが続いています。当日も酷暑! こんな日はヒンヤリとした石蔵の中でゆっくりするのが一番です。


にもかかわらず、事前の準備が悪くて、私(南薩の田舎暮らし 窪)は、近所の「万世ストア」が開店したら早速水を買いに行きました(徒歩です)。前日、コーヒー用の水を買うのを忘れていたんです。コーヒーの水、水道水じゃないですからね!(笑)


しかもその後、氷も買うのを忘れていたことに気づいてもう1回万世ストアまで往復しました。さらにその直後! 差し入れをしてくれた常連さんへのお返しを買うためにまた往復しました。「万世ストア」に3回も往復したのは石蔵ブックカフェ始まって以来でした!!



今回の特集は「民俗学」でした。民俗学と古書はとっても相性がいいんです。というのは、日本の民俗学のピークが昭和にあったからです(身も蓋もない話)。柳田国男、折口信夫らが切り拓いた民俗学が、広く一般に認知されるようになり、各地で民俗文化の見直しが行われるのが、昭和の頃。


高度経済成長によって民俗文化の担い手(農村の人々)が少なくなったり、生活スタイルの変化によって日本の古い文化が徐々になくなっていったのが昭和。「今収集しなくては、古い時代のことがわからなくなってしまう!」という危機感が、民俗学高揚の背景にありました。この頃活躍したのが全国では宮本常一。鹿児島では下野敏見さんや小野重朗さんといった方が活発に活動しました。


令和の現在、民俗学は学問分野としては確立していますが、民俗文化の収集が難しくなったことから、かつてのような全国的な盛り上がりは残念ながらありません。何かに直接的に役に立つ学問ではないことも民俗学への逆風となっています。ちょっと寂しいですね。



さて今回、いつもなら夕刻に開催する「〇〇好きが集う会」を初めて午前中に開催することとしました。テーマは「神社」。事前の反応はこれまでになくよかったのですが、なぜかお申し込みは1人のみ…。神社好きの人、多いと思うんですけどね~。


そして次回8月24日は、「怪談好きが集う会」を開催します。若いお客様に「次回は怪談がテーマですよ」と声を掛けたら、「怪談好きです。次回来ます!」と早速お申し込みをいただきました。その方は怖い話が大好きというので、「おすすめの小説や映画なんかありますか?」と尋ねたところ、”フェイクドキュメンタリー「Q」”というYouTubeチャンネルをお勧めされました。


【参考】フェイクドキュメンタリー「Q」


私はまだこちらのチャンネルを見ていませんが、「得体の知れなさ」が恐ろしくまた面白いんだそうです。ちなみに私自身は怖い話は大嫌い…というか怖いです! 私の子供の頃は、『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメも今みたいにキラキラしておらず怖かったですし、心霊写真ブーム(集合写真を撮ると、変なものが写っていないかみんなまず探していた)、地縛霊ブームもありました(小田無道や冝保愛子が活躍!)。週刊少年ジャンプで連載していた『地獄先生ぬ~べ~』もやたらめったら怖かった記憶があります。今度映画化されますよね。


また、テレビでは怖い話を盛んにやっており、稲川淳二さんが怪談でその地位(?)を確立します。さらに「得体のしれない怖さ」を表現したのが『世にも奇妙な物語』という番組。タモリさんが案内する、ショートドラマで構成された番組でした。今思うと、オカルトが満載の時代でしたね。こうした時代に幼少期を過ごしたため、私自身はすっかり怖がりになってしまいましたが、怪談好きの皆さんはぜひ次回お集まりください。また午前中の開催です。


**怪談好きが集う会**

8月24日(土)10:30〜12:00@丁子屋石蔵(石蔵ブックカフェ内) ←時間注意

↓申し込みはこちら(3名以上の申し込みで開催決定)【要申込】



ところで、常連さんの一人が、准スタッフの川田達也さんに「こういう資料があるんだけど見てくれない~?」と言って持ってきたのがコチラ。



「龍徳院共有山」の維持管理資料です。「龍徳院」とは、加世田の白亀の麓にかつてあったお寺。現在は墓地が残っています。日新公(島津忠良)の奥さん「桑御前」のお墓があることでも知られています。


その「龍徳院」が、明治時代の廃仏毀釈でなくなりますが、その寺領だった山が檀家(もしくは近隣集落)に移譲された(払い下げられた)と思われるのが「龍徳院共有山」または「龍徳院模合(もえ)山」と呼ばれている山林。もうお寺はとうの昔になくなっているのに、「龍徳院」の名前を冠しているのが面白いです。


この資料を見ていたら、始末書がたくさん出てきて興味深かったです。勝手に木を切っちゃっうなど、山林を私物化しようとする人がたくさんいたようです。これも一つの民俗資料ですよね。ちなみにこの資料中で最も古い記録は明治23年でした。大日本帝国憲法が施行された年ですね。この頃「龍徳院」の山林が地元に払い下げられたのかもしれません。



何事につけても、過去のことはすぐにわからなくなってしまうのが世の常。過去は自然と記録されるのではなく、意識的に残していかない限り失われます。石蔵ブックカフェも、毎回開催報告のブログ記事を書いていますが、これ書いてなかったら開催したかどうかすらおぼつかない。未だに「知る人ぞ知る」イベントになっちゃってます。ちゃんと広報しないと!


次回は8月24日(土)10:00~19:00。また石蔵でお会いしましょう。


【今日の一冊】

水木しげる『猫楠―南方熊楠の生涯』

中田祝夫訳注『日本霊異記』(上中下)

Comentários


場所

【丁子屋 石蔵】

鹿児島県南さつま市

加世田唐仁原6032

次回の営業日

2025年3月22日(土)

10:00~19:00

<毎月第4土曜日開催>

お問い合わせ

ブックスパーチ

books_perch@yahoo.co.jp

南薩の田舎暮らし

shop@nansatsu.shop-pro.jp

当日連絡先

090-5767-9768(クボ)

© 2018 by 南薩の田舎暮らし Proudly created with Wix.com

bottom of page