7月22日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。
すでに夏本番、と言いたいところですが、実はまだ梅雨明けしてないんですよね(※翌23日に梅雨明け発表)。当日も、予報では天気が崩れる可能性も…ということでしたが、結果的には晴れてました。よかった。
今回の特集は、「これまでの推し本、大集合」でした。石蔵ブックカフェでは、ちょうど5年前の2018年7月から、毎回スタッフが「今日の一冊」を選んでいます。少なくとも2人(つばめ文庫、南薩の田舎暮らし)がそれぞれ選ぶので、これまで100冊以上の「今日の一冊」が選ばれてきたことになります。そんなイチオシの本たちを集めてみようという特集でした。
なお、「今日の一冊」に選ばれた本も売り物ですので、売れちゃったらなくなります。なので、今回並んだかつての「今日の一冊」は、イチオシ本として選ばれながら、売れなかった本。ですが、当然に売れたものも多く、モノがないものは代わりの似たような本か、これまでのお薦めカードのみが展示されました。これだけ見ても面白いです。
それにしても、5年間も「今日の一冊」を選んでいるので、「ああ、これを選んだ時はこんなことがあったなあ」などと思い出してもよさそうなものですが、意外と何も思い出しません(笑)それどころか、先月選んだ本も「なんだったっけ?」となっちゃう今日この頃。人って忘れっぽいです!
でもこのカードがあったからこそ、以前のオススメ本をこうして見ることができるので、やっぱり文章を紙で残しておくことって大事ですね。
また、当日は丁子屋さんの方ではハーモニカによるコンサートが行われていました。お客さんは満員! 事前にはたいしてお知らせされていなかったようなのですが…、みなさんどうして知ったんでしょう? 広報にも工夫があったのかもしれませんね。石蔵ブックカフェも見習いたいものです。
そのほかにも、このところ、丁子屋さんではイベントが目白押しなのでいつも通り紹介します。
1件目。7月30日(日)、加世田のヘアサロン・クラシックが主催するイベント。「KARAMUSHI」さんという方を呼んで行うイベントだそうです。
2件目。8月19日(土)、南さつま市議会議員でもある諏訪昌一さんによる歌とお話のイベント。
次は、丁子屋さんで開催されるイベントではありませんが、「つばめ文庫」が運営に携わっているイベントの情報。8月5日(土)開催、「モグパクPARK! NIGHT!」。出水の本町公園で行われる夜のマルシェです。(※「つばめ文庫」は今回は裏方で出店はありません)
話は変わりますが、今回「南薩の田舎暮らし」では、かぼちゃを1個400円、半カット300円で販売しました。実は、今年は数年に一度のかぼちゃの当たり年で、今年のかぼちゃはとにかく美味しいんです! 豊作なので美味しいうえに安い! ぜひかぼちゃを食べてみてください。
ところで、石蔵ブックカフェはもうそろそろ6年ですが、最近は常連さんとご新規さんがちょうどよくご来店くださり、特に広報もしていないのにそれなりにお客様でにぎわっています。ですが、今回はちょっとお客さんが少なかったかな…? 常連さんや(お客様が全くいない時間は)スタッフ同士でゆっくり雑談をしていました。
こういう雑談を一番楽しみにしてくださっているのが、丁子屋のおばあちゃんこと吉峯睦子さんです。「石蔵ブックカフェのみなさんとは毎月お話しできるから、実の孫たちよりなんんでも話せて親しく感じます」と言ってくださっています。
そんなおばあちゃんが、なんと本を出版しました! 『苦楽をともに』(文芸社)。内容はエッセイ+短歌です。
睦子さんは、大正15年生まれ、今年満97才です(!)。この歳で本を出すのもすごいですが、もっとすごいのは、内容が若いころから書き溜めたものではなく、最近書いたものも含まれていることです。95歳以上の方が日々の暮らしや社会をどうとらえているのか、文章で表される機会はあまりありませんので、これは高齢者の貴重な生活実感の記録になっていると思います。
また若いころ(といっても60歳以上の随筆が多く、85歳以上が中心)の旧稿も、まさにその時感じたみずみずしい想いがそのまま表現されている感じでした。思いのほか面白くて、すぐに全部読んでしまいました。やっぱり文章で記録しておくことって大事ですねー。SNSの投稿なんかいつ消えてなくなるかわかりませんし、なにしろ人は忘れっぽいですから(笑)。億劫がらずに文章を書きたいものです。
次回は8月26日(土)10:00~19:00。また石蔵でお会いしましょう。
【今日の一冊】
監修・発行/難波経健『櫻島大爆震記〈改訂復刻版〉』 (原版:編・発行/櫻島大爆震記編纂事務所)
松元省平『神戸84/86』
※『苦楽をともに』は、Amazonでも販売されています。
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