石蔵ブックカフェ拡大版「絵本と蓄音器」の初日を開催しました!
目玉である絵本特集、古書リゼットさんがたくさんの絵本を持ってきて下さいました。定番の福音館書店の絵本から、一般書店では見ることができないチェコの美しい絵本まで。
私としての一番のオススメは、昔の「たくさんのふしぎ」がたくさんあったことです。「たくさんのふしぎ」は、小学校3年生からの科学の雑誌で、一線で活躍している研究者自身が書き下ろしているのが特徴。また挿絵も素晴らしく正確なものが多いです。私自身、小さい頃に「たくさんのふしぎ」を取ってもらっていて、本当に毎月が楽しみでした。今回も既に1冊買ってしまいました。ぜひ手に取ってみて下さい。
そして今回、実は開催直前に「ポニーメイツ」(鹿児島の方はみんな知ってる、MBCラジオの中継を行う女性たち)が来て下さって、イベントの宣伝をしてくださいました。(私自身は出演していなくて、対応はつばめ文庫の小村さんにお任せしてしまいました)
それで、放送してくださったポニーメイツの池ノ上さん、廃仏毀釈に関心がおありだということで、実際に取材もしたことがあるんだとか。若い女性なのに、廃仏毀釈に関心があるだなんて、未来が明るくなる気分でした。意外なことで感動してしまいました。ぜひこれからもその関心を持ち続けて発信や掘り起こしに取り組んでもらいたいと思います。この写真には写っていませんが、同じくレポートをしてくだったポニーメイツの脇野さんも、読書が趣味で関東に住んでいた時は神保町に通っていたとか…!
さすがポニーメイツ、素晴らしい人材が揃っている…! と唸りました。
全然話は変わりますが、掘り出し物があったので報告します。それがこれ、「岩波少年文庫創刊40周年記念 特装版」のシリーズです。まず、大変美しい本なんですよね。装丁はウイリアム・モリスのデザインがあしらわれています。
『あのころはフリードリヒがいた』なんてこれで買いたかったなあ…! 子ども向けの本ですが、大人が欲しくなっちゃうシリーズですね。
それから、今回初めての取り組みとして「本の無料配布」をしています。メインは「世界の名作図書館(全52巻)」ですが、実はそれ以外にもこの「昆虫たち」というシリーズ(全4巻)も置いています。ところが、どうもこちらは手に取られた形跡がないので宣伝しちゃいます。
このシリーズは図鑑ではなく、昆虫の生態を深く監察して生態を学ぶ、という読み物で、例えば第1巻はハチとアリのみで全ページが構成されています。これが非常に臨場感のある素晴らしい写真と、的確で丁寧な説明でつくられていて、パラパラとめくっていたらつい読みふけってしまいました。
監修をしているのが、動物行動学で有名な日高敏隆さん。日高さんはもとはチョウやガの研究者で、70年代には日本昆虫学会の会長もしていました。この分野で一流の方です。非常に力をいれて作られたシリーズだということが全ページから伝わってきます。昆虫好きのお子さんがいる方は是非ご覧になって下さいね。
一方、無料配布本の状況ですが、第1日目終わった時点で結構残っていますよ。よいものからなくなっている状況ですが、まだまだ掘り出し物が残っています(『八犬伝』とか『ろうそくの科学』が狙い目)。明日も、どしどし持って行っちゃって下さい!
最後に一言! 石蔵ブックカフェにお越しになった際は、ぜひ丁子屋のお醤油などをお買い求め下さい。「醤油はうちにあるし〜」という方は、「なごみ酢」をオススメします。「なごみ酢」は万能調味料的な旨味のあるお酢で、うちでもハードユーズしています。その他、「白だし」も料理のお供に必須ですよ!
明日6月9日(土)はいよいよ「蓄音器コンサート」です。14:00〜15:00です。お楽しみに!
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