6月26日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。
梅雨時だというのに、この一旬ほどは雨も降らず夏のような日が続いています。おかげさまで天気に恵まれて開催できました。
今回の特集は「不朽の名著を総ざらい! 〜岩波文庫の世界」でした。いやー、いいですよね岩波文庫。ちょっと難しい本という印象があるかもしれませんが(事実、難しい本もあるんですけど)、大変な名作・名著ぞろいなので、「岩波文庫って読んだことないんだよねー」という方は、一冊でも手にとっていただきたいですね! きっと新しい世界が開けるのではないかと思います。
そして、今回は隠れた目玉商品がありました。それが「こどものとも復刻版」のバラ売りです!
これは、福音館書店が創立60周年を記念して復刊したもので、創刊号から50号までが収められたセット商品です…が、つばめ文庫さんが「全巻揃わないのでバラ売りします!」とのことで放出されることとしたそうです。
「こどものとも」といえば、これまた名作揃いの月刊絵本で、うちも子どもが小さい時は定期購読していましたし、私(南薩の田舎暮らし 窪)自身、子どもの頃に毎月楽しみにしていた記憶があります。
そんな「こどものとも」の記念すべき創刊号は何だったかというと、『ビップとちょうちょう』(与田 準一作、 堀 文子 画)(1956年)です。
日本画家の掘 文子さんの絵が創刊号とは意外でした。福音館書店の並々ならぬ意気込みが伝わって来ますね。掘 文子さんといえば、私は高校生の頃に天文館のジュンク堂書店(今の丸善の場所にあった)で画集を見たのが出会いで、とても印象に残っています。
そして「こどものとも」には、もう一つ掘 文子さんの絵本が収録されています。それが『はなと あそんできた ふみこちゃん』(与田 準一作、 堀 文子 画)(1958年)です。
『ヒップとちょうちょう』とはうって変わって、パウル・クレー風の抽象的な絵が印象的です。幻想的な花の世界のお話なのに、この四角だらけの抽象画を表紙にしたところが、掘文子さんらしい冒険を感じますねー。
ちなみに、ここで紹介した絵本をネットで買うと1000〜2000円しますが、つばめ文庫さんは気軽に買える価格で出しています。つばめ文庫さんでしばらく販売されると思いますのでこの機会をお見逃しなく!
ところで南薩の田舎暮らしからの目玉商品は、つい先日収穫が終わった「完熟 栗かぼちゃ」でした。1カット200円、小玉150円の破格での販売です。カットしたかぼちゃの販売は初めてでしたが好評でした。ありがとうございます!
次回は7月24日(土)の開催です。東京オリンピックの開催期間中みたいです。オリンピックがあろうがなかろうが、石蔵ブックカフェは開催しますよ!
また石蔵でお会いしましょう。
【今日の一冊】
『日本のロゴ:企業・美術館・博物館・老舗……シンボルマークとしての由来と変遷』成美堂出版
『五輪書』宮本武蔵 著
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