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執筆者の写真南薩の田舎暮らし

ジャンク紙モノあさりも古本屋の楽しみですね

更新日:2018年12月17日

12月14日、「石蔵ブックカフェ」を開催しました。


この数日で急に冷え込んで、いきなり冬本番という寒さの中での開催でした。


今月の特集は「あっと驚く! 紙モノ特集」でしたが、「つばめ文庫」はいつもより多めの本を持ってきており、しかも今回の選書は、硬軟取り混ぜて、今までで一番充実していた気がします。




肝心の「紙モノ」ですが、これは本の形態をしていない、種々雑多なものが入っていました。パンフレット、古新聞、錦絵、ハガキ(使用済み含む)、などなど、ぱっと見ゴミみたいなものまでたくさんです。



ところが、これを発掘する作業はなかなか楽しく、宝探しみたいでした。鹿児島実業がセンバツで優勝した時の号外新聞なんか、今見てみると面白いですねー。ちなみにこの年(1996年)、鹿児島実業は1月に行われた全国高等学校サッカー選手権大会でも優勝しているんですよね。サッカーと野球の両方で全国制覇したという、鹿児島実業にとっての奇跡の年でしたので、私も強烈に覚えています。



大正時代の古新聞もたくさん並んでいました。記事を読むのも面白いですが、それより面白いのは広告です。広告は時代を映す鏡ですねー。今ではありえないような珍奇な広告(ニセ薬に注意!とか)もある一方で、「森永ミルクキャラメル」は書体やロゴなど今とあまり変わりません。ともかく見飽きないです、古新聞。



鹿児島関係だと、桜島の大正大噴火の時のハガキなんかも面白かったです。大災害だったのにそれをハガキにしちゃう当時の感覚が独特です。東日本大震災の津波のハガキとかありえないと思うのですが。



そしてさらに、このジャンク紙モノを発掘していますと、昔の未使用ハガキが出てきて、これが本物のレトロ感満載で非常に気に入りました。紙質や切手部分のデザインに品があり、何か書きたくなる衝動に駆られます。ハガキとしてではなく、ちょっとしたメッセージカードとして使ってもよさそう。



ちゃんとした値付けがされていないのをいいことに、交渉して5枚100円にしてもらい購入しました(写真左下)。まだたくさん在庫がありそうなので、気になる方は「つばめ文庫」にお問い合わせください。


それにしても古い紙モノと石蔵の相性がすごくよかったので、なんだかよく分からない昔の写真(きっと地元の名士かなんかの記念写真でしょうが不明)を石の壁に飾ってみました。これだけで素晴らしい調度品になりそうです。誰かは知らないけど(笑)



ところで、今回は月初めに「石蔵古本市」を開催した直後であったためか、今までで一番お客さんが少なかったかもしれません(泣)


「石蔵ブックカフェ」を始めてから1年以上経ち、飽きられてきた部分もあるのでしょうか…?!


そんなわけで、来年度2019年4月からは「石蔵ブックカフェ」のさらなるアップデートを行うことになりました。まず開催日が毎月第4土曜日に変わります! その他いろいろパワーアップをしていきたいと思っていますので、追ってお知らせします!


次回は1月11日(金)の開催です。引き続きよろしくお願いします。


【今日の一冊】

『ぐれる!』中島義道

『書誌と選書 本の本』(1977年2月号)

『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』石光真人編


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