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執筆者の写真南薩の田舎暮らし

たくさんの新書に囲まれて

更新日:2022年11月30日

11月26日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。


朝はあいにくの空模様で、特に荷物を積み込むときには苦労しましたが、午後は雨も上がりスッキリとした天気になりました。少し肌寒かった午前中が過ぎると、午後は気持ちの良い季候での開催になりました。


そんな中、私(南薩の田舎暮らし 窪)は、開店直後から用事があって石蔵を不在にしました。加世田で同日行われた「知事とのふれあい対話」に参加するためです。鹿児島県の塩田知事に意見を言えるチャンスということで、ささやかながら発言して参りました。その中で「鹿児島では書店の数がどんどん減っている。子どもたちが自分の本を買う機会を作るためにも、ぐりぶークーポンみたいに図書券を配ってはどうか」といった提案をしました。


そしたら、反論という雰囲気ではなかったですが、知事から「伊仙町(徳之島)では本屋がないから図書券は使えない」とコメントがありました。そりゃそうだ(笑)南北600キロの多様性を持つ鹿児島全体を考えて政策立案をしないといけないなあと感じたことでした。


てなわけで1時過ぎまで私は不在にしておりましたが、今月の特集テーマは「新書あれこれ」でした。



判型テーマは、本の大きさが揃っていて見た目がスッキリしますねー! 本の量(冊数)もかなり多い方だったような気がします。


ところで以前私は、文庫ばかり読んでいた時期があります。しかし今読む本は新書の方がずっと多いです。名著名作やベストセラーを中心とした文庫に対して、新書は時事的な話題や限られたテーマを掘り下げた本が多いです。私が新書中心なのは、興味関心が狭まってきたせいなのかもしれません。


そして新書の著しい特徴は、基本的に「書き下ろしのノンフィクション」であること。つまり小説ではない(エッセイはたまにあります)。



私が最近文庫をあまり読んでいないのは、小説から遠ざかっていることも一因かもしれませんね。


思えば2000年代から、新書ブームが続いてきました。多くの出版社が新しい新書のシリーズを出発させ、ベストセラーには新書が並んできました。例えば『バカの壁』『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』『大往生』など、2000年代に売れまくった本は新書が多いです。最近もその傾向は続いており、大手出版社の新書の充実はすごいですよね。


石蔵ブックカフェでも多くの新書が並んだので、きっと気になる本が見つかったのではないでしょうか。


さらに今回は、箱一つ分でしたが久々に「洋書」もお目見えしました。洋書といっても英語がわからなくても楽しめる本があります。例えばこちらはアンリ・カルティエ=ブレッソンのハンディな写真集。やっぱり写真の存在感が違いますねー、妙に迫力があります。



それから今回の石蔵ブックカフェでは、ある句会の吟行のご一行様が途中でお立寄りいただきました。吟行(ぎんこう)とは、俳句や短歌などをどこかへ行って作ることです。小さな創作旅行というところでしょうか。そのため、一時的ですが大変混み合いました。ちょうどその時間に来られた方にはご迷惑をお掛けいたしました。


こちらとしては、本はもちろんコーヒーやシロップなどたくさんお買い求めいただいたので助かりましたが…(笑)句会の皆様、わざわざお立寄り下さって有り難うございました。



そして、先月に引き続き、石蔵ブックカフェの一角では「やさしい時間」(カフェ)のオーナー東さんによるカレンダーの販売もありました。今年で3年目でしょうか? 毎年恒例になりつつあります。



来月の石蔵ブックカフェは、12月24日(土)、クリスマス・イブの開催になります。せっかくのクリスマス・イブなので……といいたいところですが、すみません、何もありません(笑) いつもどおりの石蔵ブックカフェです。


ただ、一つお知らせが。うち(南薩の田舎暮らし)がすっごくお世話になっている工務店、南さつま市金峰の「クラフタ(crafta)」さんが、同日クリスマス・イブにポップアップショップをオシャレな事務所で行います。これにうちの商品も出品しますので、よろしければこちらにもお寄り下さい。


【参考】crafta (Facebookページ)



ちなみに、今回は昼間は割と混みましたが、17時以降はぱったりと客足も途絶え、特にカフェのお客さんは皆無でした。夕刻繁盛することも多いのに、不思議と誰も来ない時もあります。19:00まで営業しておりますので、遠慮なくお越し下さい。


次回は12月24日(土)10:00〜19:00です。また石蔵でお会いしましょう。


【今日の一冊】

シャロン・モレアム著、実川元子訳『人はなぜSEXをするのか?―進化のための遺伝子の最新研究』

中尾佐助『花と木の文化史』


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