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執筆者の写真南薩の田舎暮らし

「石蔵アカデミア with Tech Garden Salon」を開催しました

11月22-23日(金・土)、「≪石蔵ブックカフェ出張版≫石蔵アカデミア with Tech Garden Salon」を開催しました。


このイベントはいつもの丁子屋石蔵ではなく、お隣南九州市の川辺町にある「南九州市市民交流センターひまわり館」での開催でした。ここは図書館と公民館が一緒になった施設で、とても感じのよいところです。


今回は「古本屋 ブックスパーチ」さんも参加

改めて説明するとこのイベントは、毎月の石蔵ブックカフェで開催している「石蔵アカデミア」(1時間程度の講演)を2日間にわたり計4回行うというものです。


第1日目、11月22日(金)の午前の講演は南九州市教育委員会の新地 浩一郎さんによる「13世紀の薩摩」です。聴衆は20人くらいかと予想していたところ、30人くらいの方に来て頂き、資料を急遽増刷しなければならないことに! そのため開催時間が10分くらい遅れてしまいましたが大盛況に感謝です。


新地さんの講演

特に加世田史談会と川辺史談会のお客様には、たくさん来て頂きました。講演内容はまさに史談会の方にぴったりで、「南方凶徒」の動向を軸に当時の土地支配のしくみや合戦における文書のやりとりなどを学べるもので、とても参考になるものでした。なおタイトルは「13世紀の薩摩」でしたが、これはミス(?)で実際は14世紀のお話しでした(笑)


午後の講演は、私こと南薩の田舎暮らし 窪による「鹿児島の日羅伝説」。これは永留純一さんによる講演がキャンセルされたことによる代替講演であり、事前のお知らせもあまりできなかったので聴衆も少なかったです。しかしわざわざ聴きに来てくれた皆さん、ありがとうございました!


この本は日羅を取り上げた唯一の一般書です。

第2日目、11月23日(土)の午前の講演は、今回の目玉だった東京工業大学 理事・副学長の渡辺治先生による「「計算」って何だろう?」です。この講演には高校生に来てもらいたくて、地元高校と鶴丸・甲南高校に計1000枚弱のチラシを配布しておりました。各高校を訪問して、対象となる生徒にチラシを配ってもらえるよう(主に教頭先生に)お願いしました。


鶴丸・甲南高校はともかくとして、会場近くの川辺高校からは結構参加があると期待していたのですが…、実際には高校生は全然来てくれなかったんですよねー…。高校生も忙しいし、イベントや部活の大会とかもいろいろある日程だから来づらかったのかもしれません。高校生にとっても魅力のある講演でしたが、高校生を動かすのって難しいですね~。


なお、今回はチラシも高校を中心に配ったため、今回はあまり街中には配っていませんでした。そんなわけで、目玉講演であったにもかかわらずお客さんは少なくて、わざわざ東京から来て下さった渡辺先生には大変申し訳ありませんでした…。主催者として力不足でした! 本講演にご協賛いただいた蔵前工業会鹿児島県支部の皆さんにも悪かったです…!


しかし渡辺先生の講演は大変素晴らしく、私はあと2時間くらい聴いていたかったです。計算の基本要素は「±1の繰り返し」だ! ということを簡易なプログラムを例に示して下さったのですが、当たり前のことのようでありながら、非常に深い含蓄がありました。直接お話しを聴いてもらえないとお伝えできない内容です!



午後、最後の講演は写真家、松元省平さんによる「星空観察を語る」です。これについては結構広報したはずなんですがやはりお客さんが少なく…、松元さんすみません! しかし聴衆のみなさんも直接の知り合いだらけだったのでアットホームな講演となって、私としてはとても楽しかったです。松元さん撮影のメシエ天体の写真が素晴らしく、別の世界に連れていってくれたようでした。結果的に講演時間も30分ほどオーバーして語って下さったので、最後の講演として内容的に充実したものでした。


こうして2日間の開催を終えましたが、率直な感想として今回は集客が全然できていなかったです! その理由として、やはりいつもの丁子屋石蔵ではなく、いわばアウェイの川辺だったのが大きいかなと思います。加世田から車で15分程度ということで、南さつまのみなさんの行動範囲内かと思いましたけど、実際には南さつま市からのお客さんはかなり少なかったなと…。もちろん川辺の方には「石蔵ブックカフェ」は無名なので、地元の方もあまり来て頂けなかったです。


ちなみに11月23日は地元では「森の学校 収穫祭」がありましたし、鹿児島市では「オーガニックフェスタ」もあり、イベントもかなり重なっていました。そんなこともあり集客に苦戦してしまいました。


コーヒーはもちろん挽き立て・淹れたて

でも、会場の方(中央公民館 館長)からは「とてもよいイベントなので、来年もぜひうちでやってほしい」という評価をいただきましたし、来て頂いた方には満足いただけたと思います。そして「すごく内容はいいのに、全然知られてないのがもったいない! もっとお知らせしなくちゃ!」という声もいただきました。うーん、お知らせってどうしたらいいのか教えてください!!


そんなわけで、集客はテンでダメでしたけど、内容的にはとてもよかったと思います。田舎だからこそ文化的な事業をやっていきたいなと改めて思っています。来ていただいた皆様、ご協力いただいた皆様、そして協賛いただいた蔵前工業会鹿児島県支部の皆様、ありがとうございました!


次回の石蔵ブックカフェは、大晦日も押し迫った12月28日(土)、いつもの丁子屋石蔵です。石蔵アカデミアは丁子屋の歴史について! ぜひお越し下さい。


(オマケ)

今回、会場がごく普通の会議室だったので、搬出・搬入、講演準備などはとてもやりやすかったのですが、本の写真がすごく味気ないです! やはり石蔵と本の組み合わせがいいなっていうのも改めて感じました。


 
第11回 丁子屋の歴史をひもとく

丁子屋の創業は享保20年、今年で創業284年という県内でも有数の老舗です。創業時は廻船問屋(=今で言う総合商社)として海運業を営み、やがて醤油製造でも先進的な取組を続けてきました。今回は対談形式で丁子屋の歴史をひもときます。

話 者:吉峯 幸一・睦子

聞き手:窪 壮一朗(南薩の田舎暮らし 代表)

日 時:11月23日(土)13:30〜14:30

場 所:南さつま市加世田 丁子屋石蔵(喜八蔵)

申 込:不要

参加費:無料

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