3月8日(金)、石蔵ブックカフェ開催しました!
もうすっかり春という感じでお天気にも恵まれ、気持ちのよい開催となりました。第2金曜日の定例開催は最後ということでしたが、初めてのお客様にも結構お越しいただきました。ありがとうございました!
今回の特集テーマは「歴史の1ページ」でした。ラインナップとしては、歴史の中でも東洋史、つまり日本と中国の歴史にまつわる本が多かったです。西洋史や世界史はあまり登場しない感じでした。
それから、歴史関係には定評がある中公文庫の棚もありました。歴史といえば、中公新書『応仁の乱』(呉座勇一 著)のヒットから最近は中世史に俄然注目が集まっているそうです。実際中世の戦争ものの出版も相次いでいます。昨年は明治維新150年で近代史が注目されましたが、これからは中世史がアツいのでしょうか!?
ところで、昨年7月の回から、石蔵ブックカフェ運営メンバー(南薩の田舎暮らし店主、カフェ担当、つばめ文庫店主)がそれぞれオススメの一冊を選ぶ「今日の一冊」という企画を実施しています。
これ、これまでブログでは詳しく書いたことがなかったので、今回選ばれた3冊をご紹介します。
まず、つばめ文庫店主小村さんが選んだのは西村京太郎『西鹿児島駅殺人事件』でした。小村さんは中学生の頃にこの本を読んで随分興奮したそうで、西村京太郎さんの本を他にも結構読んだということです。ところで、本のカバーデザインがあきらかに「西」だけ後から付け足しているのがなんだか気になります。
次に、カフェ担当ナツミが選んだのは永井路子『歴史をさわがせた女たち』です。永井路子といえば、随分昔に『この世をば』という藤原道長を主人公にした小説を読みましたが、歴史小説の名手ですね。その永井路子が日本・世界の歴史を生きた女性たちの具体的な姿を通じて描いた女性史です。
最後に、私 南薩の田舎暮らし店主窪が選んだのは、白尾国柱『倭文麻環(しずのおだまき)』。江戸時代、薩摩藩の国学者白尾国柱が書いた鹿児島の文化風俗の研究書で、郷土研究を行う際の必携本です。これが今回石蔵ブックカフェに初登場し、かなり安い1万円にて販売されておりました。私自身、お金があったら買いたい本ですね!
こんな感じで、「今日の一冊」はそれぞれの視点から注目の本をピックアップしています。Amazonのオススメもいいですけど、あれは自分の閲覧傾向などから関連の本をオススメしてくるものなので、どうしても自分の趣味趣向の延長線上の本が出てきます。
でも読書の幅を広げる意味では、普段は手に取らない分野の本の紹介があるといいですよね。そんなことで毎回「今日の一冊」を選んでいますので、ブックカフェにお越しの際は「今日の一冊」にも注目してみてください。
話は変わりますが、石蔵ブックカフェの会場となっております丁子屋さんで、最近「本枯れ黄金だし」が売っています。これは枕崎の中原水産(かつ市)さんの商品で、ものすっごく美味しい出汁(ダシ)が簡単に取れちゃうというすぐれものです!
実はこの商品、私自身愛用しているものでして、中崎水産さんに提案して丁子屋さんに置いてもらうことになったものなんです。というわけで皆さん買って下さいね! ホントにオススメです!
さて、何度もお伝えしていますように、第2金曜日開催は今回で終了し、来月4月からは<第4土曜日>開催となります。次回は4月27日(土)10:00〜18:00。
お間違えになりませんように! ぜひお越し下さい。
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