10月22日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。当日は秋晴れの良い天気。暑くもなく寒くもなく(といっても外はちょっと暑かったけど)、素晴らしい環境の中での開催でした(↓このブログで外観写真を掲載するのは久しぶり)。
そして、この佳き日に石蔵ブックカフェは満5周年を迎えました。5年前の10月に始めてから、毎月欠かさず5年間やってきました。これもひとえに多くのお客様と会場を貸していただいております丁子屋さんのおかげです。いつもありがとうございます。
今月の特集は「秋をトコトン楽しもう」でした。一言でいえば、「いろんな本!」ということでしょうか。絵本、雑誌、岩波文庫、小説、などなど。バラエティ豊かな構成でした。
さて、石蔵ブックカフェ5周年ということで、皆様への感謝として「石蔵ブックカフェ通信」という我々スタッフによるミニ・エッセイ誌を配布しました。4周年の時も作成して配ったので2回目です。
今回のエッセイのテーマは、「カフェの思い出」にしました。5つのエッセイが掲載されています。そのうち3つは学生時代の思い出について書いてありますが、カフェと「学び」にはとても深い関係がありますよね。石蔵ブックカフェもささやかな学びの場になっていればいいのですが。
そして今回、5周年コラボ企画ということで、県内各地のカフェを会場として行われている「かごしま朗読cafe」が丁子屋石蔵を会場として行われました(石蔵ブックカフェとは別の石蔵)。通常の「かごしま朗読cafe」は、一人ずつ本の朗読を行うというものですが、今回は特別に「石蔵ブックカフェ通信」のエッセイを私たちが朗読いたしました。
自分が書いたエッセイを朗読するってなんか変な気分ですね…(笑)
ちなみに、うち(南薩の田舎暮らし)の娘も参加し、梶井基次郎の「桜の樹の下には」を朗読いたしました。
なお、「かごしま朗読cafe」は今回で144回目だそうです。始まったのが2011年ということなので、もう10年になる息の長いイベントです。石蔵ブックカフェも10周年を目指して続けて行こうと思います。
それから、これは5周年とは関係ありませんが、昨年に引き続きカレンダーの販売もありました。これは加世田の長屋(ながや)にあるカフェ「やさしい時間」のマスター東さんの出張販売。東さんは「楽描家(らくがきか)」を名乗った絵かきで、自分でつくったカレンダーを毎年販売しています。
さて、5周年ということで、これまでの石蔵ブックカフェの歩みを振り返ってみますと、なんと言っても「お客さんに濃い人が多い!」と感じます。カフェってこんな個性的な人たちが集まる場所なんでしょうか。
いや、普通のカフェはこんなに濃い人たちが多く集まるということはないと思います。たぶんここには、古本と石蔵が組み合わさってある種の「磁力」が生まれているのかもしれません。スタッフ一同もそれなりに個性的ですが、我々もタジタジになってしまうような超個性派のお客さんも珍しくない(笑)。そこまではなくても、いろんな出会いがあるのが石蔵ブックカフェです。
例えば今回は、只今、鹿児島市立美術館で開催中の「川瀬巴水展」に関わっているお客さんが来店しました。前も書いたことがありますが、石蔵ブックカフェの石蔵には、川瀬巴水の版画(本物)が展示されています。
【参考記事】石蔵には川瀬巴水の版画も展示されています
そういうわけで、川瀬巴水についての話をしていたら、なんと展覧会の招待券をもらってしまいました(役得!)。川瀬巴水展は11月6日(日)までです。オススメの展覧会ですが、実は石蔵にはこの展覧会には出品されていない作品も飾っていますので合わせてこちらにもどうぞ!
【参考】鹿児島市立美術館 特別企画展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」
ついでに秋のイベントの告知です。石蔵ブックカフェとは違いますが、丁子屋石蔵で「秋の丁子屋石蔵文化フェスティバル」が11月6日(日)に行われます(川瀬巴水展の最終日)。南薩の田舎暮らしの直営店「books & cafe そらまど」も参加しますよ!
それからもう一つ。「books & cafe そらまど」で行う講演会「そらまどアカデミア」の第4回が11月27日(日)にありますので、こちらもどうぞよろしくお願いします。
内容については、こちらのブログをご参照下さい(申し込みフォームへのリンクもあります)
↓第4回そらまどアカデミア「竹一本の世界」
そして最後に、石蔵ブックカフェスタッフが参加するイベント。チェロばかりの集団「チェリッシモ」の公演。これも11月27日(日)の開催。←上の講演会と同じ日です。
というわけで、秋はイベントが目白押し。そして日程もかぶりまくりですね(苦笑)
そういえば、石蔵ブックカフェの当日は、鹿児島市では「鹿児島JAZZ Festival」があり、他にも近隣で多くのイベントがありました。そんな中でも、石蔵にも多くのお客様がお越しになり、「南薩の田舎暮らし」が用意したお菓子は一つ残らず売り切れました。
お菓子が完全に売り切れたのは、石蔵ブックカフェ5年間の歴史でたぶん2回目です。多くのお客様のご来場に感謝いたします。
次回は11月26日(土)10:00〜19:00です。また石蔵でお会いしましょう。
【今日の一冊】
『[図解]いま、ブッダに学ぶ』ひろさちや
『困ってる人』大野更紗
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