7月13日、石蔵ブックカフェ開催しました。
鹿児島は梅雨明けして(したんですよね?)猛暑日が続いております。こんな時は冷房の効いた石蔵の中で涼みながら本を物色するのがよいでしょう(笑)
「つばめ文庫」による今回の特集は、直球勝負の「文豪」でした!
目玉としては、ほるぷの「名著復刻 日本文学全集」と「カラー版 日本の詩集/世界の詩集」。
ほるぷの「名著復刻〜」は、誰もが認める名著の初版本を完全再現した作品集です。
例えば夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』は有名な橋口五葉の装釘で、アンカット版といってページが袋とじになった状態の本。これは別に疚しいことがあって袋とじになっているわけじゃなくて(笑)、製本の都合でこうなっていて、ペーパーナイフで切りながら読むのです。
「カラー版 日本の詩集」は、一見いかついですけど、中身は写真とともに詩に親しむ気軽な入門編の本。私は島崎藤村の詩集を買いました。これが第1巻だったのが印象的です。自分が日本の詩集を編むとして、島崎藤村を第1巻に持ってくるかなあ…。そもそも藤村の詩を一編も知らない私なのですが。
それから、岩波文庫も多めに持ってきてくださっていました。
私はこの中から、スタンダールの『パルムの僧院』を買いました。『赤と黒』と並ぶスタンダールの傑作と言われています。落ちついて読みたい作品ですね…!
ところで、今回からまた新しい試みをはじめました。まあ「試み」なんて大げさなもんじゃありませんが…。それは、店員3人(南薩の田舎暮らし2人、つばめ文庫1人)で、それぞれ「今日の一冊」を選んで、それについて紹介文を書くというものです。
迂闊にも写真を取り忘れてしまったのですが、今回は、夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』、長塚節『土』、ヘッセ『車輪の下』が選ばれました。
今後、毎回続けていきたいと思います。どんな作品が選ばれ、どう紹介されるか、皆様にとってのささやかな楽しみになればと思っています。
次回は8月10日(金)、相変わらず猛暑の中だと思いますが、ぜひ涼みにお越し下さい。
Comentários