12月25日(土)、石蔵ブックカフェ開催しました。当日はこの時期としては割と暖かい天気でしたが、翌日からは強い寒波がやってきてすっかり厳冬になってしまいました。一日ずれていたら大変でしたねー。イベントごとは天気に左右されますからね。
今回の月替わり特集テーマは「年末年始はゆっくりと…」というわけで、時間がある時に取り組みたい(←というか、時間がないとなかなか手が伸びない)長編作品や純文学、古典などが並びました。
とはいえ、ゆっくりしたい時に読む気軽なものもたくさんありました。今回はいつもより本の量が多かったかもしれません。
ちょっと変わりダネはこちら『空から見たかごしま 鹿児島県航空写真集』。昭和58年(1983)に刊行されたものです。今から約40年前ということになりますね。
めくってみると、今とあまり変わらない景色もあれば、すっかり変わってしまった場所もあり、時代を感じさせる建物があったりと、眺めているだけで飽きない写真集です。
加世田の様子はこちら。加世田市役所(現南さつま市役所)を加世田川が取り囲んでいる様子がよくわかります。
実はこの本が刊行された昭和58年の6月、加世田川は街を水没させる大氾濫を起こします。そのため約50億円をかけて、(加世田川が繋がっている)万之瀬川の拡幅と、加世田川の流路変更(ショートカット)を行う工事が行われました。その結果、加世田川はこの経路を通らなくなり、この写真の川の部分は今は市役所の駐車場となっております。
というわけで、この写真は加世田川と昔の市役所の様子を伝える最後の写真といえるかもしれません。ちなみに上の方の田んぼの部分も、今は宅地やお店になっていてこの頃のおもかげはありませんね。本当に見飽きない写真集です。こういう写真集を作れた時代、いいですね。
今回はクリスマス当日ということで小さなクリスマスツリーも登場! (本棚の裏側に写っているピカピカのもの。) あとなんでか「こけし」も!
それから、この写真に写っている小さな毛糸の帽子を作るミニワークショップも行われました。こけしが被っているのもこの帽子です(笑)ちなみにマフラーも指編みによって現場で作られていました!
というわけで、今年一年も大変御世話になりました。年末の慌ただしい中での開催でしたが、いつもと同様(いつも以上に?)多くのお客様に来ていただきました。ありがとうございます。
次回は、1月22日(土)10:00〜19:00の開催になります。それでは良いお年をお迎え下さい。また来年もよろしくお願いいたします。
【今日の一冊】
塩野七生『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』
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