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  • 執筆者の写真南薩の田舎暮らし

【石蔵アカデミア】星空観察の愉しみ(写真展とのコラボ企画)

突然ですが、みなさんは夜空を見上げていますか?


私はほぼ毎日夜空を見ますが、ほんの一瞬だけです。「ああ、今日は星がキレイだな!」「今日は月が明るいな!」「今日は曇ってるな」…その程度です。でも普通の人は、そんなものだと思います。



聞くところによると、風景でも絵画でも、審美的に(=素晴らしい眺めだなあ! という感興を持って)見られるのはどんなに長くても2分間が限度だそうです。


3時間かけて佐多岬に行っても、岬のところで風景を見るのはせいぜい5分くらいなものなのも納得です(笑) いくら素晴らしい風景でも絵画でも、ずっと見ていると退屈になってしまうのです。


「でも美術館では一幅の絵画を何十分もジックリ観賞している人がいるよな〜?」と思う方もいるかもしれません。それはそうなんですが、それには、批評的な観賞(この絵の意図は? とか考える)、技術的な探究(ここはどうやって描いているんだろう?)、作者への興味など、純粋に審美的以外の観賞知識・興味が必要です。


要するに、何の知識もなく「キレイだな〜!」で終われば2分間でその感動は消えてしまいますが、そこに作品の見方や知識が加わることで、何十分、ことによったら何十年もその作品を楽しめてしまうわけですね!


同じことが夜空にも言えるんじゃないでしょうか。南薩には素晴らしい夜空が広がっていますが、「ああ、今日は星がキレイだな!」だけで終わってしまうかもしれない感動が、ちょっと星空の鑑賞知識を得るだけで、もっとずっと楽しいものになるのかもしれません。


11月の石蔵アカデミアで、そんな星空観察の楽しみ方を教えてくださるのが、南さつま市在住の写真家、松元省平さんです。


松元さんは、神戸での現役時代は商業写真の傍らリアリズム写真(演出をせずに、あるがままの社会の様子を切り取った写真)に取り組んでいましたが、縁あって南さつまに移住し、今は星空写真をメインに活動しています。


そんな松元さんがやっているブログが「星が降る」。


【参考】松元省平の星ブログ 「星が降る」


いやー、このブログはすごいですよ! このブログはいわば松元さんの星空観察の記録なのですが、素晴らしい天体写真と、ちょうどいい感じの解説(とあとカメラの情報)がセットになっていて、星空観察・撮影の指南になっています。



しかもその写真は、ドでかい機材で撮ったのかと思いきや、意外と簡素な機材で撮られています。今はカメラの性能もいいし、コンピュータで合成もできるし、それほど高価な機材を使わなくてもかなり鮮明な写真が撮れるんだそうです。


そして松元さんは、こうして撮影した写真をこのたび個展として展示します。場所はいつも石蔵アカデミアをやっている丁子屋さんの石蔵です。


【情報】写真展「星空に遊ぶ」 松元省平

日時:2019年11月18日(月)〜23日(土) 9:00〜17:00

場所:丁子屋 喜八蔵(南さつま市加世田唐仁原6032)

料金:無料


というわけで、11月23日(土)の石蔵アカデミアで松元さんに星空観察について語っていただくのは、この写真展とのコラボ企画ということになります。星空の楽しみ方を指南していただいた後は、ぜひ松元さんの個展に足を運んで、実際に星空写真を見てみてください。講演は個展最終日ですが、川辺の「ひまわり館」で講演を聞いた後に個展会場(丁子屋)に行っても十分に間に合いますよ!


南薩には素晴らしい夜空が広がっています。都会の人からすると、羨ましいほどの星空です。しかしその観賞知識がなければ感動は2分です。せっかくタダで見られる星空ですから、それを何倍も楽しみたいものですね。


 

第11回 星空観察を語る

人間はもちろん、地球という惑星も星からのおくりものです。我々の故郷である宇宙を観察するには、先ず星空を眺めることから始めます。身近な宇宙を少しだけでも知れば、星空を、自分をもっと楽しむことができます。

話 者:松元 省平(写真家)

日 時:11月23日(土)13:30〜14:30

場 所:南九州市市民交流センターひまわり館

申 込:不要

参加費:200円(中学生以下無料)



【注意】11月の石蔵ブックカフェの会場はいつもの「丁子屋石蔵」ではなく「南九州市市民交流センターひまわり館(=川辺の図書館)」です。お間違えないように!







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